高級ドライヤーが気になる人へ~選ぶポイントと正しい使い方を紹介!

ご自身の髪質に悩みをもっておられる方には、次のような疑問をお持ちの人もいらっしゃるのではないでしょうか。
「高級ドライヤーを使うと髪質が変わるって本当ですか?」
このご質問の答えとして、美容師が言えることは次のとおりです。
ドライヤーは髪の毛の内部へ何らかの良い影響を与えるものではありません。ヘアエステなどのように、栄養分や水分を髪の奥へ浸透させることはできませんので、髪本来の髪質を変えることはできません。
しかし、ここからが大切です。
ドライヤーで毎日行うブローや乾かすことは、髪の毛の負担を変えるケアのひとつです。
髪にやさしいドライヤーを正しく使うことで、髪の表面を守り、キレイな髪を作ってくれているキューティクルを整えることもできます。
反対に、髪にやさしくないドライヤーを、間違った方法で使い続けていると、髪への負担が増えていき、
- かさかさ
- ぱさぱさ
- チリチリ
とした傷んだダメージヘアになることもあります。
このように考えるのなら、ドライヤーは髪質改善を根本から行うものではありませんが、髪質改善に効果的であり役立つアイテムだと言えるでしょう。
そこで今回は、修業時代から様々なドライヤーを使ってきた美容師がおすすめする、高級ドライヤーについてご紹介していきます。
Contents
1: どうして高級ドライヤーが人気なのか
ヘアケアに役立つアイテム「ドライヤー」ですが、同じような形や色であっても、普通に買えるものから高級ドライヤーと呼ばれるものまであります。
一般的に美容室などサロンで使っているものは、家電量販店で販売しているものとは少し違いますので、どちらかと言えば「高級ドライヤー」の部類に入ります。
このような、ちょっと特別な「高級ドライヤー」、巷では人気があるようなんです。
どうして高級ドライヤーが人気なのかというと、次のような理由があるようなんですね。
- 風量が多くて速く乾くけれど髪に優しいドライヤーがほしかった
- マイナスイオンなどの髪への負担をやわらげるドライヤーがほしかった
髪の毛の傷みを気にされている方、ヘアケアに敏感な方にとって、高級ドライヤーはこうした性能を満たしていることが多いため、選ばれやすくなっているのだと感じています。
2: 高級ドライヤーを選ぶときのポイントとは
それでは、高級ドライヤーを選ぶときのポイントを見ておきます。
ポイント1:風量
美容室で使われているドライヤーを思い出してみてください。結構な風量が出ていると思います。
できるだけ速く乾かす方が、髪へのダメージも少なくなりますので、風量の大きいものを選びましょう。
ご家庭で使われる場合なら「1.6m3/分」という風量で十分です。これ以上の風量となると、夜の遅い時間などはうるさく感じるかもしれません。
どうしても素早く乾かしたいという方は「1.9m3/分」以上のものを選ぶと良いでしょう。
ポイント2:ヘアケア力
マイナスイオンや温度の自動調整など、メーカーによって様々な髪の負担を軽くする機能があります。
あなたの髪の状態にあわせたケア機能を選んでください。
一般的には、温度が3段階(高・中・冷)に調整できれば、ほとんどのシーンで使えます。
ポイント3:毎日使えるか
これが大事です。ドライヤーは、ほとんど毎日使います。それもご家庭なら、朝と晩の2回使いますから、いくら高級ドライヤーといえども使いやすくなくては押入の奥へ押し込まれてしまう可能性があります。
(1)重さ
軽いのがおすすめです。理想は600g以下でしょう。
(2)静かさ
いくら高機能でも使っているときにブンブン音がうるさいと困りものです。特に、夜の遅い時間に使うことが多い人は、気になってしまい、きちんと乾かすことができないかもしれません。ご家庭なら90db以下が理想的です。
(3)シンプルな操作性
いろいろと機能がついているのは魅力的に見えます。でも美容室で使っているドライヤーを一度見ていただくとわかりますが意外にシンプルです。
シンプルな操作性でないと、使うときに不便だったりしますので、プロほどシンプルなものを選ぶ傾向にあります。
(4)持ち替えやすいか
重さにも関係します。
ドライヤーは右手だけ、左手だけで持つことは少ないですね。特に自宅で使う場合なら、左右で持ち替えることもあります。
また、前や横ばかりではなく、頭の後ろもドライヤーを使いますので、ドライヤーを持った腕が、頭の少し後ろや上で支えられるくらいの使い勝手かどうかもポイントになってきます。
それぞれのポイントはちょっとしたことばかりですが、最初に申し上げましたとおり「ドライヤーは毎日」のことですので、使い続けやすいものでないと面倒に感じて使わなくなってしまいます。
3: 人気の高級ドライヤーとは
巷で人気の高級ドライヤーを見ていきます。どれも家電量販店にあるものよりも割高になっています。あきらかに「ワンランク上」を狙ったドライヤーですので、ヘアケアに興味のある方はご覧ください。
(1)Nobby by TESCOM
美容室でも使われることの多いドライヤーです。
風量も1300Wと強いです。また髪が傷みにくい送風機能もありますので、サロンのような仕上がりも期待できるでしょう。
ただ、お値段が17800円と高め。そして800gと重め。
(2)Panasonic ナノケアドライヤー
家電量販店でも見かける高級ドライヤーです。
さすが家電メーカーが作っているだけあり、高性能でありながら女性にも使いやすい重さ(600g以下)を実現しています。
お値段は、20000円くらいなので高めですが、使い勝手とのバランスを考えると高級ドライヤーの中では扱いやすい部類だと思います。
(3)ダイソン スーパーソニック
あのダイソンです。
大風量と自動温度調整機能。そして、独特な見た目がウリです。
高級ドライヤーの域を超えた、お値段5万円以上という超高級ドライヤーです。
4: 高級ドライヤーの効果的な正しい使い方
高級ドライヤーにもいろいろとありますので、使い勝手とご予算にあわせて選んでいただきたいと思います。
普通に購入するなら、パナソニックさんなどが買いやすいですね、また、いつも通っている美容室で購入するという方法もあります。
そして、高級ドライヤーを購入したら、次は「きちんとした使い方」を知っておく必要があります。
いくら良いものを持っていても、正しく使えてなければヘアケアになりません。
(1)3つの温度(風)を使おう
ほとんどのドライヤーには、3つの温度(風)を調整するスイッチがついています。これ、気まぐれについているわけではありません。
まず、強い風(高い温度)は、髪が濡れている状態から80%くらいまで乾かすときに使うモードです。
少し弱い風(低い温度)は、仕上げや前髪を乾かすときに便利です。
最後、冷たい風は、髪に残った熱を逃がし、毛先を乾かしながらスタイルをキープするときに使います。
それぞれに役割があり、上手に使い分けることで濡れて開いたキューティクルが整いながら閉じるようになります。これだけでも髪をさわったときの感触が変わりますし、スタイリングするときの「まとまり感」が違ってきます。
(2)ドライヤーで乾かす方法
STEP0:濡れた髪から水分を取ります
いきなりドライヤーで乾かし始めるのはNGです。
タオルで濡れた髪から水分を取りましょう。
タオルでゴシゴシするのではなく、タオルで髪を挟みながら水分を吸収するイメージで行います。
STEP1:温風で乾かす
温度が高い方のモードで、後ろから前へ、根元から毛先に向けて乾かします。
こうすると、無駄に髪の毛が広がりにくくなり、おさまりやすくなります。
髪全体の80%くらいまで乾かします。
STEP2:前髪
少し温度が低い方のモードで、前髪を作ります。この段階で前髪を作っておくと、翌朝まとまりやすくなります。
また、髪全体の仕上げも行います。
STEP3:冷風で仕上げ
残りの濡れている部分を乾かしながら、髪に残っている熱を逃がします。
こうすると、キューティクルが整いますので、ツヤや指通りが違ってきます。
5: まとめ
高級ドライヤーを選ぶと、髪の状態は変化しやすくなるでしょう。ドライヤーそのものが持っている性能も違いますので、2000円くらいのものとは違っていて当然だと思います。
でも、ドライヤーって本当は、使い方が大切なんです。いくら高級ドライヤーを使っていても、使い方が間違っていると
- ボワッ
- かさかさ
- チリチリ
ということになっちゃいますので、思うようにまとまらない。
まずは、いまお使いのドライヤーで正しい使い方を実践し、効果がわかってきてから高級ドライヤーを購入されると良いと思います。
そして、髪質を根本から改善したいのなら、髪の内部へ必要な栄養分や水分を補給する「髪質改善」を選ぶのがベスト。
イーズヘアーの場合は「ヘアエステ」というのがありますし、他の美容室さんでも「髪質改善」のメニューがあるはずです。
こういった髪の内側からメンテナンスすることも大切ですので、ドライヤーと一緒に考えていただけると幸いです。