キレイな髪が続かない理由
hair trouble
髪のお悩み・・・
その原因は?
髪のお悩みはお客様によって様々ですが、その根本的な原因は大きく3つにわけられます。
それが、 「ダメージ」 「毛質」「老化」 です。
ここからは、お悩みを引き起こしている原因と、問題を抱える髪の毛がどんな状態になっているかを簡単にご説明いたします。
蓄積されたダメージ
- ツヤがなく、触った感じがごわついたり、ざらつき、ひっかかりがある
- パサついて乾燥している
- 枝毛、切れ毛が目立ち、ドライヤー後に短い毛がたくさん落ちる
- カラーをしていないのに、茶色く、色素が抜けてしまっている
- 水に濡れるとゴムのように伸びる
上記のようなダメージヘアは、
①熱によるタンパク質の熱変性
②カラーやパーマなどの薬剤の処理不足
③紫外線や摩擦
によって引き起こされていると考えられます。
髪の毛はキューティクルと呼ばれるうろこ状の組織で表面を覆われていますが、キューティクルは熱や薬剤、紫外線、摩擦などでダメージを受けると、少しずつ損傷し、はがれていきます。
すると、内側のタンパク質などの栄養成分が流れて出てしまい、内部が空洞(ダメージホール)化するという現象がおきます。
また、髪の内部のタンパク質をドライヤーやアイロンなどで長時間にわたって高温にさらしたり、カラーやパーマで使用した薬剤がきちんと除去処理をされていないと、タンパク質が変形したり、処理不足によるダメージの原因がシャンプーする度に髪の中の栄養分と一緒に流れ出てしまい、よりダメージを受けやすい髪になってしまいます。
卵に熱を加えると固まって少し縮みますよね。同じように、髪の毛も内部のタンパク質が固まって変形すると、あちこちにダメージホールができます。
このダメージホールが増えると、弾力(コシ)がなくなり、しなやかさやツヤが低下します。
また、水分を吸い込みやすく、髪がふやけて柔らかく切れやすくなったり、湿気に弱くなります。
そして、ダメージホールに入り込んだ水分が、周りのタンパク質を溶かし、空洞化の進行に拍車をかけてしまうのです。
これが、ダメージが蓄積し、髪が傷み、様々なお悩みの症状が確認される状態です。
生まれ持った毛質
- ひどく傷んでいるわけでもないのに、ツヤがなく、触った感じがごわついたり、ざらつき、ひっかかりがある
- 1本1本の髪がボコボコして歪んでいる
- 全体が緩く大きくうねる
- 湿気があるとまとまらなくなる
- 乾燥するとまとまらなくなる
いわゆる「くせ毛」は、包毛(髪の毛が生えてくるところ)の形が歪んでいることと、髪の内部の2種類のタンパク質が偏っていることが原因ですが、これらはほぼ遺伝によって生まれ持った性質のため、変えることはできません。
しかし、一部、くせ毛と思われている方の中には、この2つの状態が生活習慣や加齢によって引き起こされていることがあります。
つまり、後天的にくせ毛になっているということ。その代表的な原因というのが
①生活習慣の乱れ
②加齢
です。
髪の毛は、体が作り出すものなので、生活習慣の影響をダイレクトに受けます。
たとえば、不規則な生活で血行が悪く、頭皮に栄養が行き届いていない状態だと、毛髪内のタンパク質が不足し、通常は規則的に並ぶ2種類のタンパク質がバランスを崩したり、髪の毛が細くなってねじれたり、うねりやすい状態になります。
また、加齢によってホルモンバランスが崩れると、後天的に髪質が変わり、もともとそれほど強いくせはなかった方がくせ毛に悩み始めたり、逆に強いくせが少しおさまるケースもあります。
年齢とともに、毛根に栄養や酸素を運ぶ機能が徐々に衰えてくるため、髪密度が低下して毛髪が細くなり、その結果として起こると考えられています。
髪が歪んだりねじれたりしていると、光がうまく反射しないことから、傷んでいないのにもかかわらず、きれいなツヤを出すことが難しくなってしまうのです。
加齢による変化
- 年々、髪のくせやうねりがひどくなってきた
- 髪のハリ・コシがなくなり、ボリュームがなくなってきた
- 髪が細くなってすぐに切れたり、抜けたりする
髪の老化の原因は、
①新陳代謝の低下
②女性ホルモンの減少
③紫外線の刺激の蓄積
④カラー・パーマ・スタイリング剤・シャンプーのダメージの蓄積
⑤活性酸素などの老廃物の蓄積
お肌と同じように、当然髪も年齢を重ねると老化します。
体内では、細胞の再生能力が下がり、細胞分裂が鈍くなったり、正しく再生しない状態が多くなります。新陳代謝が低下して、血管が細くなったり体力低下が重なると血行不良にもなります。
体が血行不良や栄養不足に陥ると、生命にかかわる内臓機能の維持を優先させるために、髪の毛の保護は後回しになり、そのため、髪が栄養不足になって、パサつきや薄毛・抜け毛につながるのです。
また、紫外線や薬剤、シャンプーの刺激による長年のダメージは頭皮に蓄積され、髪の発育に影響を与えます。
同様に、年齢とともに体内に増える活性酸素は、細胞を錆びつかせて働きを鈍らせ、老化を促進。
そのため、バージンヘアの瞬間から、お悩みを抱えた状態の髪の毛が生えてくることになるのです。
hair care
現状のお手入れは
本当に正しい?
ここまでご紹介した3つの原因は、人によってそれぞれが絡み合っています。
たとえば、
- くせ毛だから縮毛矯正をしてしまって毛先が傷んでいる
- 加齢で白髪染めを繰り返すことで、髪が細くなって切れたり、枝毛になったりしている
など。
くせ毛をストレートにしたり、髪を黒くするなど、お悩みに対して何らかの施術をすることで理想的なヘアスタイルを実現しているはずなのですが、その結果、みなさんが最終的にたどり着いているのがダメージヘアです。
もちろん、そんなダメージヘア用にトリートメントやヘアケア製品がたくさんあります。
しかし、実は、きちんと選んで使用しなければ、一時的に髪の表面をコーティングするだけで、根本的な傷みの改善にはなりませんし、ましてや元々のお悩みも解決には至りません。
この悪循環に陥っている方がとても多く、これが「キレイな髪が続かない理由」です。
大切なことは、まずは生えてきたままの髪の毛の健康を維持すること。
そして、その上で解決できないお悩みには、髪への負担を最低限に抑えた施術をすること。
この2つのポイントをおさえてお手入れすれば、お悩みのない、美しい髪を手に入れることができるでしょう。
それでは、次は、本当に価値のあるトリートメントやヘアケアについて、お話しいたします。