髪質改善は猫っ毛でもできる?細くてべたつきやすい髪をふんわりさせるには

生まれつき細くて柔らかい猫っ毛な髪質。
まとまりやすくヘアセットがしやすいと羨ましがられたこと、ありませんか?
そんな猫っ毛さんでも、猫っ毛ならではの悩みが尽きないもの。
「毛が細くて髪が傷みやすい」
「せっかくヘアセットしてもすぐに取れてしまう」
「髪が弱々しいのでボリュームがない」
髪質は大半は遺伝で決まります。
それでもちょっとした工夫をすることで、猫っ毛は改善するのです!
今回は、猫っ毛の髪質になる原因と共に、ヘアサロンや自宅でできる猫っ毛さんのためのケア方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
Contents
そもそも猫っ毛ってどういう髪質?
猫っ毛とは、髪の毛が細くハリやコシが失われた柔らかい髪質のこと。
しかし、基本的には猫っ毛と断定できる物差しはありません。
ただ、アジア人は欧米人と比べて髪の毛が太い傾向にあります。
その中でも、日本人の髪は約0.07mm〜0.08mmの太さが平均的。
なので、髪の太さが0.06mm以下であると猫っ毛とされることが多いのです。
髪の太さを決めるのは、髪のキューティクルとコルテックスという部分。
猫っ毛さんは、髪の表面にあるキューティクルの枚数が少なく薄い髪質なんです。
さらにその内側にある繊維状タンパク質のコルテックスも細くなっています。
なので、髪のボリュームが少なく感じてしまうんですね。
でも猫っ毛だからといって、ハゲやすいわけではないので安心してくださいね!
ハリやコシがない猫っ毛や細毛になる原因
「親も猫っ毛で、親戚も猫っ毛の人が多い」という方は、遺伝的な要因が大きいでしょう。
しかし、「ここ数年で髪が弱々しくなってきた」という方も中にはいますよね。
実は、猫っ毛になる原因は人によって様々なんです。
考えられる猫っ毛の原因を詳しく見てみましょう。
遺伝による生まれつきのもの
猫っ毛な髪質の一番の原因は遺伝によるもの。
最初にお伝えした通り、髪の太さはキューティクルとコルテックスの密度によって決まります。
猫っ毛さんは剛毛さんと比較すると、キューティクルの枚数が少ないです。
また、髪の毛のハリやコシを出す部分であるコルテックスが細くて少ないことから、芯がなくベタつきやすくなります。
残念ながら遺伝の場合、根本的に髪質を変えることは難しいでしょう。
しかし、遺伝だからといってなす術がないわけではありません。
猫っ毛さんにおすすめのホームケア方法がありますので、最後まで見てみてくださいね!
老化とホルモンの減少によるもの
遺伝の次に原因としてあげられるのは、老化とそれに伴うホルモンの減少です。
髪の太さは平均的に、女性で35歳、男性で20歳頃を目処に細くなり、弱々しくなると言われています。
理由は、加齢と共に頭皮の血液が滞りやすくなり、毛母細胞という元気な髪の毛を作る部分へ栄養が届かないから。
その結果ハリやコシがなくなり、全体的にボリュームダウンしてしまうのです。
また、女性は女性ホルモンの分泌量が減ることでも髪質に影響を及ぼします。
女性ホルモンとは、女性の身体にとって健康・美容を支えてくれるもの。
女性ホルモンが減少すると男性ホルモンが優位になり、髪の成長スピードが落ちていきます。
すると、うぶ毛のように細く弱々しい髪質になってしまうんですね。
年齢と共に髪質に変化を感じている方は要注意です。
生活習慣の乱れによるもの
運動不足や睡眠不足、食生活の乱れなど、生活習慣が原因で猫っ毛になることもあるんです。
運動不足では全身の血流が滞り、栄養を運ぶ力が弱まります。
身体の中でも血液を運ぶ優先度が低い頭皮は、栄養が行き渡らない恐れも。
また、ファーストフードなどの油物を多く摂取していては、頭皮の毛穴詰まりを起こします。
すると、髪の弱体化を進行させてしまうのです。
そして、身体のストレスを排出したり、食事で摂取した栄養を吸収するのは睡眠中。
成長ホルモンも睡眠時間中に活発になります。
なので十分な時間で質の良い睡眠を取ることも髪質には大いに関わります。
生活習慣は健康だけでなく髪質にも影響があることを覚えておきましょう。
べたつきが気になる猫っ毛な髪質を改善するケア方法
猫っ毛さんは一見髪を扱いやすそうに見えますが、刺激に弱く傷みやすい髪質。
なので、ヘアケアが髪質にあったものでないと、無意識のうちに傷めていることもあるのです。
猫っ毛さんに試してみてもらいたいケアは、コチラ。
- サロンのヘッドスパで頭皮ケア
- 髪質改善で自然なハリを出す
- シャンプーの選び方を見直す
- ドライヤーでふわっと立ち上げる
- ヘアクリームでツヤとコシを出す
一つずつ見ていきましょう。
サロンのヘッドスパで頭皮ケア
ハリやコシのある健康的な髪をキープするには、頭皮ケアが大切!
髪の毛には気を遣うけど、頭皮を重要視する人は結構少ないのです。
頭皮ケアは、ダメージに負けない髪作りに欠かせません。
積み重ねることで頭皮全体のコリがほぐれ、血行促進効果も期待できます。
また、毛穴に詰まった汚れをしっかり落として頭皮環境を整える働きも。
さらに、ヘッドスパはリラクゼーション効果もあるんです。
「忙しくて睡眠時間を十分に確保できない」
「睡眠の質があまり良くなくて、すぐ目が覚めてしまう」
そんな方は睡眠の質を上げるためにもヘッドスパを活用すると、疲労回復にも繋がり、健康な髪を育むことができるでしょう。
髪質改善で自然なハリを出す
サロンで行える猫っ毛改善ケアは多々ありますが、一番のおすすめは髪質改善。
「猫っ毛でクセ毛もあるんですけど、縮毛矯正をするとすぐにペタついてしまう」
というお客様もいらっしゃいます。
猫っ毛さんは髪が細く、デリケートな髪質。
縮毛矯正は、猫っ毛さんにとって最も髪を傷まる施術といっても過言ではありません!
薬剤の力を抑えないと抜け毛や切れ毛の原因になることも。
一方で髪質改善であれば、猫っ毛さんでもダメージを極限まで抑えたケアができます。
髪質改善は縮毛矯正とは違い、髪質に合わせて薬剤を調合します。
髪の内側から必要な栄養素をじっくり浸透させるので、通常のトリートメントよりも効果が長続きするのです。
さらに、縮毛矯正のようにヘアアイロンに頼ったケアではありません。
遺伝の猫っ毛さんでも、後天的な猫っ毛さんでも、髪や頭皮に優しいケアで効果を実感できます。
今までのケアでは思うような仕上がりにならなかった猫っ毛さんに、ぜひ試してもらいたい施術です。
シャンプーの選び方を見直す
猫っ毛さんは、シャンプーの選び方を間違えると酷いダメージを受けてしまいます。
そのため低刺激なアミノ酸系シャンプーがとってもおすすめ!
アミノ酸系シャンプーは洗浄力が強すぎず、頭皮の乾燥を防ぐための皮脂を必要以上に洗い流しません。
また、ヒアルロン酸や加水分解コラーゲンなどの潤い成分配合のシャンプーも、髪にハリやコシを出してくれるので猫っ毛さんには適しています。
しかし、毛穴を塞ぎやすいシリコン系シャンプーは髪がベタつきやすいため注意が必要です!
ドライヤーでふわっと立ち上げる
猫っ毛さんはドライヤーのかけ方次第で、髪の毛にボリュームを出せちゃうんです!
猫っ毛さんの場合、分け目の向きのまま乾かしてしまうと、余計髪のボリュームが潰れます。
しかし、あらゆる方向からドライヤーを当てると、ふんわり仕上がるのです。
こちらの手順を参考にドライヤーの当て方を変えてみましょう。
- 地肌を指全体でつまむように地肌を乾かす
- ある程度地肌が乾いてきたら、髪を大きく左から右へ流して乾かす
- 左側の地肌が乾いてきたら反対に右から左へ髪を流して乾かす
- 全体が7〜8割乾いてきたら髪を後ろに流して乾かす
- 髪を整え、仕上げに冷風を全体に当てる
毛先にカールを付けたい場合、温度の高いヘアアイロンではなく、くるくるドライヤーを使いましょう。
カールを付けたい部分の髪を巻きつけ、10秒ほど温風を当てるとダメージを抑えられます。
なるべく傷ませない方法でヘアアレンジを楽しみましょう!
ヘアクリームでツヤとコシを出す
遺伝の猫っ毛さんはアウトバストリートメントとしてヘアクリームが最強!
ヘアオイルも良いですが、細くて柔らかい髪だと、オイルの重さで髪のベタつきを増やすことも。
猫っ毛さんはただでさえ地肌が乾燥しやすいので、皮脂分泌が多いです。
なので油分を足すよりも、水分と油分のバランスが取れるクリームがおすすめ。
ヘアクリームは髪の毛を軽くコーティングしながら、髪を保湿してコシを出します。
髪のボリュームを補うアイテムとしてもぴったりです。
髪が濡れている方がヘアクリームの浸透力が高まります。
入浴後髪の毛をタオルドライして毛先からたっぷり塗布してあげてください。
まとめ
猫っ毛さんはとても繊細な髪質なので、いたわるように優しいケアをする必要があります。
また、ヘアケアだけでなく生活習慣を見直すことで、髪への刺激を抑えられるのです。
「遺伝で猫っ毛だから…」「年齢的なものだから…」と諦めず、
猫っ毛さんにあったケアで、ハリとコシのある健康的な髪質へ改善していきましょう!