髪のごわつきや広がる原因を知ってツヤとまとまりを手に入れよう

こんなお話をお聞きすることがあります。
最近髪の毛が細くなってきた気がするんです。髪が傷み、すぐ枝毛になったりしているので、伸ばすのもあきらめがちです。
頭の横が特に傷みが強くてよく絡まります。髪を触るとごわつきがすごいです。出掛けるときも、広がるのでまとまりません。
30代なので年齢もあるかもしれませんが、どんなケアをすれば良いですか?
年齢とともに髪の不安や悩みって増えていくと思います。でも、原因をきちんと知っておけば対処する方法もわかってきます。
そこで今回は、髪のごわつきや広がる原因、対処方法についてお話していきます。
Contents
1: 髪のごわつき原因を知ろう
髪のごわつきや広がりには原因があります。
まずは原因をお話する前に、髪の毛の仕組みを理解しておきましょう。
髪の毛は3つの層で出来ています。
一番外側にはお聞きになったこともある「キューティクル」。そしてキューティクルの内側には「コルテックス」。さらにコルテックスの内側に「メデュラ」という構成になっています。
ここで髪のごわつきや広がりに大きく影響してくるのが
- キューティクル
- コルテックス
この2つが何らかの影響を受けて負担が強くなると、まとまらない髪の出来上がりとなります。
では、「何らかの影響=原因」とはどのようなことがあるのでしょうか。
原因1:紫外線
太陽から降り注ぐ紫外線。お肌によろしくない影響があるのはご存じのとおりです。そして髪の毛にも紫外線は良くありません。
紫外線を長時間浴びることで、髪の毛の外側にあるキューティクルがはがれてしまうこともあります。そうすると、キューティクルで閉じこめていたコルテックス部分に含まれているタンパク質や水分が流れ出てしまい、しなやかな髪が失われてしまうのです。
これ、お肌の乾燥と同じ状態ですね。
原因2:カラーやパーマ
カラーやパーマは薬剤によってキューティクルを無理に開きます。そして髪の中へ薬剤をしみこませることで、色をつけたりクセをつけたりしています。
これ、どう考えても髪への負担を強くしています。だからカラーやパーマをしたときには、負担を少しでも弱めるためにトリートメントなどをおすすめしているのですが、
トリートメントもそこそこに、何度もカラーやパーマを繰り返していると髪の毛も疲れてきてしまいパサパサ、ゴワゴワな状態になってしまいます。
原因3:ドライヤー
髪の毛は熱に強くありません。でも髪を洗った後はドライヤーで乾かしますよね。このとき、上手にドライヤーを使えていると髪への負担が少なくなります。
反対に、温風ばかりを強くあてるとキューティクルを傷つけてしまい、コルテックスのタンパク質や水分が流れ出てしなやかさを失うこともあります。
ドライヤー以外にも、コテやアイロンなど、ヘアアレンジに使われる方も多いですが、熱をあてすぎると髪の負担が増えるばかりで、ゴワゴワになってしまう原因になります。
原因4:シャンプー
シャンプーが原因になることもあります。
まずシャンプーは、あなたの頭皮や髪質にあったものを選ぶことが大切です。あわないシャンプーを使っていると髪の毛に必要な水分までシャンプーの洗浄力で奪われていまい、ガサガサな髪になることもあります。
シャンプーが原因になるもうひとつの理由は洗い方です。
シャンプーで頭を洗うとき、いきなりシャンプーを頭につけてゴシゴシ泡立てていませんか?
これではキューティクルに摩擦が起こり傷つけてしまいます。
原因5:タオルドライ
ドライヤーで乾かす前に、タオルで髪の毛をゴシゴシこすって拭いていることはないでしょうか。
キューティクルは濡れている状態の時は開いているため、ゴシゴシタオルでこすると傷つきやすくなります。
2: 髪のごわつきで困るのが広がること
髪がごわつくと広がってしまいます。まとまらないのでイヤですね。
ただ、髪の広がりは髪のごわつきだけではないケースもあります。
一般的に多いのは、髪がダメージを受けたことでしなやかさを失い、ごわつきが出たために広がる。
でも、中には「くせ毛」のために髪が広がっているという方もいらっしゃるんです。
くせ毛の場合、髪のうねりがあるため、いくらシャンプーやトリートメント、ドライヤーなどを工夫しても髪と髪の間に空間ができやすいので広がってしまいます。
ティッシュペーパーをイメージしていただくとわかりやすいのですが、新品で箱に入っているティッシュはピッタリ収まっています。これがくせ毛でない人の場合のイメージ。
でも、いったんティッシュを箱からシュッと抜き出して、自分で丁寧に畳んでもピッタリ収まりません。これがくせ毛の人のイメージ。
同じ量であっても、ちょっとずつの空間によって広がりが出来てしまうということなんです。
単に「髪の広がり」と言いましても、このような違いもありますので、ご自身で判断しづらい場合は、髪の専門家である美容室で相談していただきたいと思います。
もし、くせの強い場合なら、あわせたカットやトリートメント、ドライヤーのあて方がありますので教えてもらっておくと便利です。
3: 髪のごわつきを抑える方法
ご自宅でできる方法を見ていきましょう。
(1)シャンプー
まずは毎日のことなのでシャンプーを自分にあっているものに変えましょう。そして洗い方にも注意してください。
髪を洗うときには、
- STEP1:ブラッシングでホコリなどを落とします。髪の毛のからまりもほぐしましょう。
- STEP2:しっかりぬるめのお湯で洗い流します。
- STEP3:シャンプーを手のひらに出して泡立てます。泡を髪の毛につけてより泡立てましょう。指の腹で頭皮マッサージをすると効果的です。
- STEP4:シャンプーを残さないようにしっかり洗い流します。
ポイントは、髪の毛の摩擦を少なくし、ゴシゴシと力を使って洗わないことです。
(2)トリートメント
トリートメントは間違ったものを使っても髪への負担は強くなりにくいです。でもせっかく使うのなら、あなたにあったものを選んでもらいたいと思います。美容室で相談して教えてもらいましょう。
また、トリートメントは商品によって使い方がありますので、一緒に教えてもらっておくと安心です。
(3)カラーやパーマ
ダメージの少ない方法を美容室に相談しましょう。また、カラーやパーマをした後は、トリートメントをきちんと行うことも大切です。
(4)乾かし方
ドライヤーの使い方を工夫しましょう。
- STEP1:タオルで髪の水分を丁寧に取ります。ゴシゴシこすらずに、タオルを使って手で髪をはさむようにしていきます。
- STEP2:その後、ドライヤーの温風で80%くらいまで乾かします。後ろから前へむけて、根元から毛先に向けて乾かすのがポイントです。
- STEP3:80%くらい乾いたら冷風で仕上げます。冷風を使うことで髪の毛の温度を下げることができます。
4: 髪のごわつきを根本から改善するには
髪のごわつきが長く続いている。ヘアオイルなども使っているけれど効果が感じられない。
こんな場合は、髪質を改善する方法があります。イーズヘアーでは髪質改善として「ヘアエステ」をおすすめしています。
ヘアエステとは、髪の毛の内部(コルテックス)で不足している栄養分や水分を補充し、うるおいやしなやかさを取り戻す方法です。
1度だけでツルツルな効果が持続するものではありませんが、繰り返し行うことで髪の毛の中から健康になり、徐々にまとまりやすい髪に変化していきます。
5: まとめ
髪のごわつきや広がりは困ったことです。ですから今回の内容を参考にしていただき、まずはご自宅でのケアを行っていただきたいと思います。
それでもなかなか思うようにならない場合は、お近くの美容室へ相談していただきたいです。
髪の毛の傷は放っておいても自然に治りません。傷んだ髪はカットして、新しい髪への負担を減らし、髪に必要な栄養分や水分を与えることが大切です。