髪の毛のチリチリダメージを何とかしたい!現役美容師が原因と改善方法をお伝えします

髪の毛のチリチリ、パサパサ、ボワッと感。
ダメージヘアの悩みをお持ちの方も多いようです。
この記事をご覧になっているあなたも今、このような状態ではありませんか?
こういう場合、大切なのは改善する方法だけではなく、どうしてダメージヘアになってしまったのかという原因から知ることが大切です。
というのも、原因がわかっていないと最適な改善方法を見つけることはできません。そしてもう一つ大切なことは、ダメージヘアの原因を知らないと、
「また、同じことを繰り返しやっちゃう」
という、負のサイクルから抜け出すことができないからです。
そこで今回は、福岡で髪質改善を得意としているイーズヘアーが、髪の毛のチリチリダメージについてお話していきます。
Contents
1: 髪の毛がチリチリしてしまう原因とは
髪の毛のチリチリ、パサパサ、ボワッと感には原因があります。
では、原因は何かというと、肌荒れとほぼ同じ。
- 水分不足
- 栄養不足
髪の毛は3つの層から出来ていまして、一番外側にあなたも聞いたことのある「キューティクル」があります。
そしてキューティクルの内側に2層あるわけですが、この層の中に髪をしっとり、さらさらにするために必要な
- 十分な水分
- 十分な栄養
が含まれているんです。
でも、髪の毛がチリチリ、パサパサ、ボワッとしている場合、内側にあるはずの水分と栄養が流出しているため、髪の毛が乾いた状態になりダメージが強くなるわけです。
では、どうして髪の内側にあるはずのものが流出するのかというと、髪の外側を守っているキューティクルが「開いたまま」になることで、髪の内側の水分と栄養が出てしまうんですね。
ここで疑問が出てきます。キューティクルはなぜ開いたままになるのか。
これには様々な理由が考えられます。
(1)ドライヤー
キューティクルは熱に弱いです。そのため温風が長時間髪に当たると、キューティクルが傷つき、開いたままと同じような状態になります。
(2)自然乾燥
髪を濡れたまま乾かさないと、キューティクルは開いたままです。ということは、トリートメントをしていても、髪の内側に水分や栄養が含まれることがなく、開いたキューティクルから流れ出してしまいます。
(3)シャンプー
キューティクルは濡れると開きます。そのためシャンプーをするとキューティクルは開いています。このとき、強い力で髪をゴシゴシ洗うと、開いたキューティクルが傷ついてしまうこともあります。
傷ついたキューティクルからは、内側の水分や栄養が流出しやすくなり、うるおいのある髪に必要な成分が不足してしまいます。
(4)カラーやパーマ
美容院でやることは、基本的にキューティクルを開いてやることばかりです。
カラーもパーマも、開いたキューティクルへ負担をかけていますから、やりすぎるとキューティクルが傷つきます。
2: 髪の毛のチリチリをお家で改善する方法
原因がわかったところで、髪のダメージをお家で改善する方法について紹介していきます。
(1)ヘアケア
お使いのシャンプーやトリートメントを見直してみましょう。
強すぎない洗浄力のシャンプーや、髪にうれしい栄養を補給してくれるトリートメントを選ぶのがおすすめです。
合う合わないはありますが、「アミノ酸系」のシャンプーやトリートメントは髪質改善を得意とするものとしては特にオススメです。
また、通っておられる美容院があるのなら、担当されているスタッフさんに、あなたの髪の状態にあったヘアケア用品を教えてもらうのも良い方法です。
(2)頭皮マッサージ
髪の毛にも新鮮な血液や酸素が必要です。また栄養分であるタンパク質は血の巡りによって運ばれやすくなります。
そこで、一日の中でリラックスできる時間を使い、頭皮マッサージを習慣化するのも良いでしょう。
外からの栄養補給も大切ですが、カラダの内側から健康な状態を作ることは、長い目で見ると大変意味のあることです。
また、頭皮マッサージと一緒にリフトアップなどを行うと、顔の筋肉が柔らかくなり表情も豊かになるでしょう。
(3)ブラッシング
キューティクルは静電気に弱いです。
乾燥する季節は特に、髪に静電気がたまりにくいようにしておきたいですね。
そこで天然毛を使ったブラシで丁寧にブラッシングすることもおすすめです。
ブラッシングする習慣ができると、髪もさらさらになりやすくなるので、髪が絡まることも減っていきます。
コツコツとした毎日のお手入れが、髪のダメージ速度を遅らせてくれます。
(4)正しいシャンプーやドライヤー
シャンプーするときは、ぬるま湯で丁寧に洗い流すことから始めましょう。ゴシゴシ洗うのではなく、髪の下から指を入れて持ち上げるようにして汚れを洗い流すのが正解です。
次にシャンプーですが、手のひらでシャンプーを泡立ててから髪へ付けて洗うようにしましょう。シャンプーをいきなり頭へつけてゴシゴシやって泡立てるのはNGです。
最後にシャンプーを流すときですが、洗い残しが多いので、丁寧にゆっくり流すことを心がけてください。
ドライヤーですが、いきなりドライヤーで乾かさずタオルで髪を挟みながら丁寧に押しつけて水分を取ります。
その後、ドライヤーの温風で70%くらい乾かし、最後は冷風で毛先を乾かしておきましょう。
できるだけキューティクルへの負担を少なくする工夫をするのがポイントです。
3: 髪の毛のチリチリダメージを美容院で改善する方法
美容院で改善するためというと、何か特別なことがあるように思われる人もいますが、基本は次の2つです。
(1)カット
髪の毛のチリチリ、パサパサ、ボワッとしていて「もう大変!ガマンできない!」という状態なら、傷んだ髪をカットすることが最善です。
というのも、傷んだ髪は元に戻りませんので傷んだ髪をカットして、新しく生えてきた髪を大切にする方が前向きな対処と言えます。
(2)栄養補給
髪の外側のキューティクルを保護するトリートメントや、髪の内側で不足している栄養を補給するヘアエステなどを行うことで、ダメージヘアを回復します。
ただ、この方法も万能ではありませんので、一度やっただけで「完璧ツルッツルッ!」ということにはなりません。
1.5ヶ月から2ヶ月くらいの間隔で、繰り返し行うことでダメージを受けた髪質も改善していきます。
4: まとめ
髪の毛のチリチリ、パサパサ、ボワッとダメージは、一度の美容院通いで回復することはありません。
数回のカットやトリートメント、ヘアエステを行いながら、お家でのヘアケア、シャンプーやドライヤーの正しい使い方を継続していただくことで、あなたの髪は初めて復活します。
すぐに回復したように見える方法は、3日もすれば元に戻ります。
あせらずダメージの根本から回復させていきましょう。